『フリー「無料」からお金を生み出す新戦略』を読んだ感想
こんにちは。
はじめに
ここ数年、ユーチューブ・一部のkindle本・人材紹介サービスなど無料で利用できるものがどんどん増えてきてる感があります。
ただ、この流れは、最近始まったものではありません。
無料のものサービスを提供してどのようにお金を稼ぐかについては2009年に「フリー」とうい本が出ています。
表紙はこんな感じです↓
フリー[ペーパーバック版] 〈無料〉からお金を生みだす新戦略
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/04/22
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
今日は、この本の内容・読んで思ったことについて書いていきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
内容
まず本の初めにフリーの歴史・具体例について書いてあります。一口にフリーと言ってもいろいろなパターンがあり、それについて詳しく説明が載っています。本書では4パターン載っています。
具体的には、
①直接的内部相互補助→ジュースを1つ買うともう1つ無料で付いてくるみたいなパターン。
②三者間取引→テレビ広告の仕組みが代表的で、コンテンツを利用する人・発信する人・お金を払う人が別々という形態。
③フリーミアム→無料の基本版に加えて有料の付加価値のついたものを提供するパターン。ブログの無料版に対する有料版もこれに入ると思います。
④非貨幣市場→ウィキペディアの編集作業のように対価を期待せずに人々があげるものすべて。
一つ一つ見ていくとどれも知っているフリーの形でしたが、こんな分類の仕方があるんだいう感じでした。
あとは、フリーからどのように稼いでいくのか・社会はどう変わっていくのかみたいなことが書いてあります。内容はこんな感じ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分なりにあてはめて考えてみると
本書に載っていない具体例を自分で考えてみると、漫画喫茶もフリーの形に当てはめれるかなと思いました。
漫画喫茶は、本を無料で提供する代わりに飲み物・食べ物で稼いでいると考えると①のパターンっぽい。
あと、本屋に無理やり当てはめると、本は無料で立ち読みできるし、有料で(つまりお金を払って買えば)家に持ち帰って読めるので③のパターンかな。
そう考えると、フリーの考え方はインターネットの世界だけでなく、実際の世界でも結構たくさん見つけられますね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自然は命をムダにする
ぼくがこの本を読んで一番面白いと思ったのは、自然は命をムダにする(13章にあります)という項目です。
内容を大まかにまとめると
マグロが1000万個の卵を産んでもその中で大人になるのは10匹ぐらいだ。自然界にこれほど無駄が多い理由は、数学者が言うところの「局所的最大値(たぶん狭い範囲で最大化すること)」から「大域的最大値(たぶん広い範囲で最大化すること)」へ至るためには、やみくもに撃ちまくる戦略が最良の方法だからだ。フリーの考え方もこれと同じで、無料のサービス・ものの提供で無駄がたくさん出るかもしれないがその方が最終的にはうまくいく可能性が高い。
内容はこんな感じです。
この考え方は、ものやサービスに使うと素晴らしい結果を生むこともあると思う。ただ、ほとんどのものやサービスはムダになってしまいます。
そして、もし、この仕組みを人に当てはめる人が出てきたら結構ヤバイ世の中になると思った次第です。
というか、ブッラク企業ではたぶんこういった考え方で人を扱っているんじゃないかと思う。経営者・会社はこの方法を使えば業績を伸ばせるかもしれないけど、やっぱり働き方改革を通じてそういった考え方は、淘汰されて行ってほしものです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それではまた。