ある日のシナモンとの出会い
シナモンを購入するに至ったある日の過程
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ある日、私はいつものように近所のスーパーに入った。目的は平日分の朝食と夕飯の食材をまとめ買いするためだ。昼食分は職場の食堂で食べるため買わない。
この買い物は毎週末行われる。生きていくために重要で必要な日課だ。毎週末、時間を見つけては食材を買い込む。今は11月中旬、朝晩は気温が一桁まで下がる。この時期になると夕飯は毎週鍋になる。理由は、いちいち悩まなくて済むからだ。
鍋は作るのも簡単だ。大きな寸胴に鍋の元と具材を入れて煮るだけだ。気を付ける事といったら火の通りにくいものから先に鍋に入れることぐらい。飽きないように鍋の味付けは毎回出来るだけ変えている。ただ、毎週同じスーパーで買っているので、具材はほぼ毎回似たようなものになってしまう。
毎回似たようなものになるといっても野菜が中心であり、そのことはあまり気にしなくてもいいだろう。今日も朝食と鍋の具材を買い物かごに入れレジに向かった。その途中でふとスパイス・調味料コーナーの前を通り掛かった。
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塩・コショウ・わさび・ショウガ…。ありふれた調味料ばかりだ。様々な会社から売られているが買う気にはなれない。それでは会計に向かおう。そう思った瞬間、『シナモン』の文字が私の目に入ってきた。
『シナモン?』
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確かに、シナモンは知っている。ただ、私の知っているシナモンはドーナツや菓子パンに振りかけられた状態のもので、調味料・スパイスというイメージはない。自分の中では、あくまで甘いものに加えるアクセントという位置づけだ。少し気になって手に取ってみた。
何に使うんだろう。
よく見てみると、焼き菓子、ヨーグルト、ミルクティー、スイートポテト、ホットケーキ、カレーの隠し味等々色々な例が挙げられていた。カレーにも合うんだ、今度作る時に入れてみよう。それにしても結構なんでも合うんだな。それならコーヒーにも合うだろう。
スマホで調べてみるとコーヒーにも入れるらしい。じゃあ、試しに買ってみるか。そう思い何気なく買ってみた。値段は300円ほど。合わなければ捨てればいい。
とりあえず買い物を済ませ家に帰った。少し時間が経ってまたシナモンのことが気になってきた。インスタントコーヒーにシナモンパウダーを三回ほどふりかけ、軽くかき混ぜて飲んでみた。
うまい。コーヒーとシナモンは相性がいい。いつものインスタントコーヒーの味に少し飽きてきていたのでシナモン独特の香りが良いアクセントになる。
シナモンの事がもっと知りたくなったのでインターネットでシナモンについて調べてみた。
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シナモンについて調べてみると色々なことが分かってきた。
シナモンはニッキという木の樹皮が原料であることや1000年以上前からスパイスとして世界中で用いられていたことが分かった。古くは、エジプトでミイラの防腐剤としても使われたようだ。木の皮が原料なのは少し驚いた。コショウのように何かの木の実をすりつぶして出来ていたと思っていたので意外だった。
あとは効能についても調べてみた。
効能、
①毛細血管の修復・保護、
②ハゲの予防改善、
③冷え・むくみの改善、
④美容・アンチエイジング、
⑤リラックス・記憶力アップ、
すごくいいことだらけだ。味も悪くない。とりあえずは、今買った分は使いきるまで飲もうと思った。ただ、あまりとりすぎると肝障害(一日1~3gぐらいが適量らしい)を起こす恐れがあるらしいので量は抑え気味にしよう。
インターネットでぱぱっと調べただけなので、裏付けはとってない。でも、日常生活の中でなんとなく雰囲気で選んでしまうという事は結構あるけど、特に困ったという経験はないし、1000年以上前から食されているならたぶん大丈夫だろう。
少なくとも風味を変えるのに大いに役立っているので、適量(一日1~3gぐらい)以下でほどほどに使っていきたい。私は心配性なので一日1グラムもとらないと思うが。
カルダモン編につづく。
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それではでは。